KEYTALK 『PARADISE』 (2017)

 

スターリングスター』、『MATSURI BAYASHI』、『HELLO WONDERLAND』、『Love me』、『ASTRO』といったシングル曲を収録した、2年弱ぶりの4thフルアルバム。

初の武道館公演、そしてフェスの大きなステージに向けて!という気概が内容に強く表れていたのが『HOT!』だったのですが、その狙いがしっかりハマったことでバンドの人気も大きく拡大していたなかでリリースされたのが今作『PARADISE』です。

今作の特徴はなんといっても、その大ボリューム。シングルやカップリングまで含んだ17もの楽曲を収録した上で、現時点でのバンドの可能性を試すかのように様々な角度からのアプローチで制作された楽曲が惜しみなく詰め込まれています

EDMを大胆に取り入れた『Summer Venus』(義勝作)、いつになくファンクテイストが強い『森羅万象』(武正作)、爆裂するようなショートチューン『HOROBIRO』(八木作)、リスナーの背中を押すようなまっすぐかつピュアなメッセージが籠められた『Oh!En!Ka!』......と、これ全部1枚のアルバムに収まってるの!?というくらいの感じなのですが、リリース後の横浜アリーナでのワンマンが決定していたこと、また前年末のCDJ16/17において初のメインステージでのアクトを行ったことなど、まさにKEYTALK最大の上がり調子と言えるなかで制作されたという状況を加味すると、バンドがこれからの規模感に見合うサウンドを模索していたということも感じられます

総じて、今後の活動につなげていくためのアルバムで、アルバム単位での纏まりはそんなにないというのが正直なところ。それゆえに、通しではあまり聴かないかなというところは実際あったりしますね...。

 

favorite→『ダウンロードディスコ』 / 『HELLO WONDERLAND』 / 『Love me』